私たちの声

トランスジェンダリズム論争について考える(3)


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4.私が提案したいこと


 ではどうすればいいのでしょうか?
 トランスジェンダーの方達の人権も最大限尊重されるべきだと私は考えています。呼称等は本人の望むようにすればいいと思うし、他者の権利と衝突しないものは、なるべく本人の要望を受け入れてあげるべきだと思います。
 でも先ほども述べた通り、お風呂やトイレといった身体的性別で分けられているスペースは、身体的性別に従って頂くしかないと思います。
 最終的には施設管理者の判断となるでしょう。小さい飲食店やコンビニ等では今でも男女共用しかない所もありますので。
 私は戸籍変更までしていなくても、トランスセクシュアルの方達はGID治療の移行に応じてトイレは使って頂いたらいいと思っています。
 身体を変える意思があり、その途中ならば、そこまで目くじらを立てる気はありません。身体的な事情により手術ができない方もいらっしゃるでしょうから。
 移行により見た目が男性っぽくなければ、女性に脅威を与えることもないでしょうし。
 かと言って、手術済でなければ嫌だと感じる方の考えも否定はしませんが。
 昨年の12月に経産省でトランス女性のトイレ使用制限は違法との地裁判決が出ましたが、この方はトランスセクシュアルで性同一性障害の診断を受けており、また職場という身元もわかった閉鎖的な空間での事例であるため、広義トランスジェンダー一般の事例としては扱えないと思っています。
 やはり、トランスセクシュアルとクロスドレッサー、狭義トランスジェンダーは分けて考える必要があるでしょう。
 Twitterでやり取りする中で、そもそもなぜ男子トイレが嫌なのか?と聞くと、変な目で見られるという理由が一番多く、後は性被害の心配、嫌がらせ、小便器で男性器を見たくない、汚い、といった理由がありました。
 こうした問題を解決するには、
・まず服装や髪型に対するジェンダー・バイアスをなくすこと
・性加害は男性に対しても女性に対しても駄目であり、嫌がらせももちろん駄目という認識を共有すること
・男子トイレも個室化を進めること(スペースの問題はありますが)
・綺麗に使うよう意識改革
 といった方法が有効なのではないでしょうか。
 アメリカのように個室のドアの下の方を開けておいたり、見通しの良いレイアウトにするのもいいと思います。男児に対する性加害も減らせます。
 そして、現状トランスジェンダーの方達は多目的トイレを使うことが多いかと思いますが、それで問題はさほど起きていないので、そのままでいいのではないかと思います。
 もちろん、オールジェンダートイレやだれでもトイレが増えるのもいいことですが。

5.ジェンダー・アイデンティティ


 そもそもですが、性自認で性別を決められると考えるトランスジェンダリズムという思想は必要なものなのでしょうか?
 「出生時に割り当てられた性別」という表現をトランスライツ活動家の方達は使いますが、くじ引きで割り当てられるわけではありませんよね。
 医師が第一次性徴(外性器の形状)により判断し、わかりにくい時は性腺・遺伝子の検査やホルモン量の測定等を行います。
 俗にインターセックスと呼ばれる(当事者の方々は好んでは使わないようですが)DSDs(性分化疾患)の方達は、性別がないわけでも、男女の中間なわけでもない、とご自身達で説明されています。
 判断に時間を要する場合もありますが、性別を分けることは可能なのです。
https://www.nexdsd.com/dsd
 性別はグラデーションでもスペクトラムでもなく、生物学的な性別に分けることができます。人間も生物ですから、雌雄があって当然です。
 DSDs当事者の方達もですが、GID(性同一性障害)の方達も、昨今のトランスライツ活動家達の活動に利用されることを迷惑に思っているようです。
 一部の過激な活動家達は「くたばれGID!」等と発言していますから、それも当然でしょう。
 最近はトランスフェミニズムという言葉もありますが、トランスジェンダーの方達と共闘はできたとしても、フェミニズムの活動として行うことには、私は疑問を感じます。
 フェミニズムはfemale(身体的女性)のためのものではないのでしょうか?
 むしろ女性という定義をなくし、差別問題をうやむやにしてしまい、女性の安全性をも脅かす可能性のあるトランスジェンダリズムは、女性にとって危うい思想なのではないでしょうか?
 海外でも、先ほど述べたように性犯罪が増加していることに加え、女子スポーツでトランスパーソンが上位を独占してしまったり、接触の多いスポーツで危険性が指摘されていたり、下記のように政党のパリテが意味をなさなくなってしまうこと、犯罪が異なる性別でカウントされてしまうこと、女性を「子宮のある人」「生理のある人」と呼ばないといけなくなってしまったこと(しかも男性は男性のままであるのに)、医療上の混乱…といった沢山の問題が噴出しています。
https://thevelvetchronicle.com/ny-democrats-quietly-dismantle-1-male-1-female-rule/
 海外でこれだけ問題が起きているのに、無批判にそれをそのまま日本に導入しようとするのは危険だと感じます。日本の文化や女性の置かれた立場を考えたら余計に不安です。
 そもそも、ジェンダー・ロールもジェンダー・バイアスも、なくしていくべきものだったのではないでしょうか?
 ジェンダーという概念が希薄になれば、ジェンダーをトランスする必要もなくなります。
 男性がスカートを履いても普通になればいいし、現に街中にはそうした男性も増えています。
 学校でも性別に関係なく制服を選べるようになってきていて(そもそも制服の必要性の是非はありますが)、男子でもスカートを選べるところもあります。
 私の知人も子供の頃、「元気が出る色だから」とピンクの服をよく着せられていたそうです。嫌だと思った時期もあったそうですが、特に何の問題もなく育ち、もうじき成人するお子さんもみえます。
 ジェンダーに苦しんでいるはずのトランスジェンダーの方達がジェンダーにこだわり、ジェンダー・アイデンティティを至上絶対なものだと考えるのは不思議でなりません。
 抗うならジェンダーでしょう?と思います。
 私は肌の色や血液型や年齢にアイデンティティを感じないように、性別にもアイデンティティはありません。
 狭義トランスジェンダーの要件を見たら当てはまるので、自分はトランスジェンダー当事者なのだな、というだけです。
 実際子供の頃は野球チームに入り、木登りや虫捕り、プラモデル作りとかばかりしていましたから。男の子の服を着て地元の野球チームの野球帽をいつも被っていました。
 女友達の家でリカちゃん人形の遊び方がわからず、空を飛ばして怒られた経験もあります。
 男の子として振る舞い、本気で男の子になりたいと願っていた時期もあります。
 その時期にトランスジェンダリズムに出会い、不可逆的な処置を受けてしまっていたら、取り返しのつかないことになっていたでしょう。
 我が子達にも会えずにいたのですから。そう考えると恐怖でしかありません。
 今はジェンダー・アイデンティティなどというものは感じないので、FtX(Female to X-gender)を名乗っています。
 ジェンダー・アイデンティティを持つ人も持たない人もいます。
 宗教心を持たぬ人に自分の宗教の教えを押し付けようとするのは、信教の自由に反し、良くないことと一緒です。
 あなた達がそれを大事にするならば、私もそれを尊重しますが、自分にまで押し付けられるのは困ります。
 しかも、自分の安全性や自己実現をする権利が侵害される可能性があるのであれば、なおのことです。
 たとえジェンダーがなくなっても、セックス(身体的性別)は残ります。
 生理休暇や産休は必要でしょう。
 むしろ、身体的な性別のハンディキャップをもっとなくし、女性もキャリアか子供かを両天秤にかけなくても済むような社会にするべきです。
 フェミニズムは、本来それを目指してきたのではなかったでしょうか?
 新しいものばかり求めずに、原点に立ち返ることが必要なのではないでしょうか?
 トランスジェンダーの方達がジェンダーに抗うのであれば、フェミニズムと共闘できるのに、と思います。
 活動の方向性を見直しましょう。そして共闘しましょう。
 長くなり、失礼いたしました。


 先日、石上卯乃さんのエッセイを載せていただいたこと、感謝しています。
 これまでのTwitterでの惨状を見ても、勇気がいったことと思います。私もとても勇気づけられました。そして、娘や次世代の女性達を守るためにも、黙っているわけにはいかないと奮い立ち、投稿を決心いたしました。
 その後の伊田久美子さん、岡野八代さん、遠藤まめたさん、仲岡しゅんさんによる石上さんへの反論の寄稿に対し、言いたいことはたくさんありますが、紙幅上これで終わりにさせて頂きたいと思います。

 ご掲載いただければ幸いです。

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